図書カード:No.57353
作品名: | ゴリオ爺さん |
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作品名読み: | ゴリオじいさん |
原題: | Le Père Goriot |
著者名: | バルザック オノレ・ド |
*著作権存続*
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作品データ
分類: | NDC 953 |
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作品について: | バルザックの初期の作品には歴史小説やスェーデンボルグの影響が色濃く出た幻想哲学的小説が多かった。1833年に書かれた「ウージェニー・グランデ」は同時代の田舎町の情景を写実的に描いた秀作で明らかにそれまでの凡庸な作品群とは一線を画するものであった。翌1834年にいたりパリを舞台としてバルザックの写実主義が花を咲かせたのが「ゴリオ爺さん」であった。「ウージェニー・グランデ」で彼の写実主義は完成の域に達していたが、彼は「ゴリオ爺さん」の執筆中に「人間喜劇」という途轍もない大きな構想を頭の中に描き始めたのであった。それは自分が描く同時代の写実主義の小説を互いに関連付けて、関連しあった小説群を総称して「人間喜劇」と名づけようというものだった。そして関連付けで大きく関わってくるのが登場人物である。「ゴリオ」に登場するラスチニャックやヴォートランはその後の作品である「幻滅」や「浮かれ女盛衰記」にも登場する。しかしラスチニャックは後の作品中では主役として出てくるのではなく時々その姿が仄見える程度の出方にとどまっているのである。それは逆に遠くから見た方がその人間の価値や成長の度合いを公平に判断できると読者に感じさせてくれるところがあって、「ゴリオ」ではまだ純情さが溢れていたラスチニャックがどんどん冷徹な人間として成長してゆく姿を我々はまざまざと見る思いがするのだ。「ゴリオ爺さん」は一作品としても完成度の高い小説であるが、「人間喜劇」の一丁目一番地という意味でも重要度の高い作品なのである。(中島英之) 「ゴリオ爺さん」 |
文字遣い種別: | 新字新仮名 |
備考: |
この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫)
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作家データ
分類: | 著者 |
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作家名: | バルザック オノレ・ド |
作家名読み: | バルザック オノレ・ド |
ローマ字表記: | Balzac, Honoré de |
生年: | 1799-05-20 |
没年: | 1850-08--18 |
人物について: | 「オノレ・ド・バルザック」 |
分類: | 翻訳者 |
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作家名: | 中島 英之 |
作家名読み: | なかじま ひでゆき |
ローマ字表記: | Nakajima, Hideyuki |
生年: | 1942 |
没年: | |
人物について: | 1942年生 国際基督教大学中退。外国語は英語、フランス語を習得。愛読する作家はバルザック、スタンダール、プルースト、ドストエフスキー、野坂昭如、東海林さだお、川崎長太郎、谷崎潤一郎、永井荷風 等。 |
底本データ
工作員データ
入力者: | 中島英之 |
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