作家別作品リスト:No.984
作家名: | 葛西 善蔵 |
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作家名読み: | かさい ぜんぞう |
ローマ字表記: | Kasai, Zenzo |
生年: | 1887-01-16 |
没年: | 1928-07-23 |
人物について: | 1887(明治20)年1月16日、青森県弘前市松森町に生まれる。幼少の時、一家での北海道、青森・五所川原や南津軽郡碇ヶ関村などに転居した。碇ヶ関尋常小学校補修科を卒業後、単身上京するも帰郷し、北海道で鉄道車掌、営林署勤務などをした。1905(明治38)年に再び上京、哲学館(現東洋大学)で聴講生となるが、1908(明治41)年、徳田秋声に師事した。郷里で結婚したが単身上京して、作家を目指した。大正元年、広津和郎や谷崎精二らと同人雑誌「奇蹟」を創刊し、葛西歌棄の名で処女作『哀しき父』を発表した。生活苦などのためその後も別居・同居(東京・郷里の往復)を繰り返した。葛西は「自己小説」と呼ぶ私小説の文学像を追求し、『雪をんな』・『贋物』(いずれも大正6)などを発表した。大正7年の『子をつれて』が評判を呼び、大正11年頃までが全盛期となった。とくに『椎の若葉』や『湖畔手記』(いずれも大正13)などは詩情があり、哀愁ある心境に達した作品となっている。借金、酒浸り、病苦のあげく、家庭を捨て芸術至上へと向かう破滅型の自己小説は、作者への共感や一種の信仰を生んだ面がある。題材は貧困と鬱憤の中で狭いものの、感傷やユーモアも捨てがたい魅力となっている。結核のため体調は悪化し、1928(昭和3)年7月23日、世田谷三宿で41歳で死去した。嘉村磯多らとも親交があった。葛西善蔵全集全5巻(改造社)ほかがある。 「葛西善蔵」 |
公開中の作品
- 蠢く者 (旧字旧仮名、作品ID:51218)
- おせい (旧字旧仮名、作品ID:50192)
- 哀しき父 (新字旧仮名、作品ID:1070)
- 哀しき父 (旧字旧仮名、作品ID:51219)
- 奇病患者 (旧字旧仮名、作品ID:50724)
- 湖畔手記 (旧字旧仮名、作品ID:51220)
- 子をつれて (新字新仮名、作品ID:47059)
- 子をつれて (旧字旧仮名、作品ID:51221)
- 椎の若葉 (新字旧仮名、作品ID:1097)
- 椎の若葉 (旧字旧仮名、作品ID:51222)
- 死児を産む (新字新仮名、作品ID:53042)
- 父の出郷 (新字新仮名、作品ID:53043)
- 父の葬式 (新字新仮名、作品ID:53044)
- 血を吐く (旧字旧仮名、作品ID:50193)
- 遁走 (新字新仮名、作品ID:49754)
- 贋物 (新字新仮名、作品ID:49755)
- 呪はれた手 (新字旧仮名、作品ID:59086)
- 不良児 (旧字旧仮名、作品ID:51223)
- 浮浪 (新字旧仮名、作品ID:3212)
- 遊動円木 (新字新仮名、作品ID:53045)
- 雪をんな (旧字旧仮名、作品ID:51191)
- 雪をんな(二) (旧字旧仮名、作品ID:51192)
作業中の作品
- 悪魔 (新字新仮名、作品ID:49614)
- 姉を訪ねて (新字新仮名、作品ID:51190)
- 蠢く者 (新字新仮名、作品ID:49615)
- 忌明 (新字新仮名、作品ID:53041)
- 湖畔手記 (新字新仮名、作品ID:48210)
- 酔狂者の独白 (新字新仮名、作品ID:48227)
- 馬糞石 (新字新仮名、作品ID:48185)
- われと遊ぶ子 (新字新仮名、作品ID:53046)